プラリアと言ったらデノタス!って思っていたけれど違うことあるんだ

2022年11月23日水曜日

アルファロール エディロール デノスマブ デノタス プラリア フルスタン ランマーク ロカルトロール 活性型ビタミンD 天然型ビタミンD

患者さんとの会話で

「骨の薬を院内で打つことになった」

とのこと


院内で骨の注射。半年に1回

詳しく聞くと
半年に1回骨の注射を院内で打つとのこと


心のなかで

あぁプラリアか。なるほどねー

と思った。

ん?デノタス出ていなくない?だめじゃない?

次回患者さんへの投薬

半年に1回の骨の注射始まったんですか?
と聞いたら


今日打ってきた
とのこと。



院外処方はDo処方だった

特に何も気にせずにお渡しした






その後の薬歴書きで、、、

あーーーー、プラリア打っているのにデノタス出ていないじゃん
やらかしたーー


プラリアやランマークと言ったデノスマブ製剤はデノタス必須だよね?
低カルシウム血症とかで大変になった過去なかったっけ?

それでデノタスが必須になった記憶がある


やらかしたー

と思いながら添付文書を見る

活性型ビタミンD製剤が出て入ればOK

本剤投与により低カルシウム血症があらわれることがあ
るため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、毎日
カルシウム及びビタミンDの経口補充のもとに本剤を投与
すること。ただし、腎機能障害患者や、既に活性型ビタ
ミンDを使用している患者においては、適宜、活性型ビタ
ミンDを使用するとともに、カルシウムについては投与の
必要性を判断し、投与量を調整すること。また、投与開
始後早期及びその後も定期的に血清カルシウム値を測定
し、血清補正カルシウム値の変動や、痙攣、しびれ、失
見当識等の症状に注意すること。
なお、本剤の国内第Ⅲ相臨床試験では、全ての患者に対
して、治験期間中に毎日少なくとも600mgのカルシウム
及び400IUの天然型ビタミンDが補充された。また、市販
後に低カルシウム血症と報告された症例のうち、発現日
が確認できた症例の約半数は、初回投与から7日以内の発
現であった。


添付文書より引用です



詳しく見てみるとデノタス必須ではないみたいね


  • 血清補正カルシウム値が高値
  • 腎機能障害患者で活性型ビタミンD製剤投与中の患者
  • 活性型ビタミンDを使用している患者 



はデノタスが必須ではないってこと??




でも実際調剤薬局の薬剤師としての目線からすると


血清補正カルシウム値が高値→薬局ではわからないのでデノタスが出ていなかったら疑義照会


活性型ビタミンD製剤を投与中の患者→デノタスが出なくてもOK。もしかしたら検査値に応じてカルシウム剤がでるのかも?でも、カルシウム剤が出なくても疑義はしないかなー



腎機能障害患者っていうのはよくわからないーーー添付文書が見にくすぎる、、まぁ活性型ビタミンD製剤があればデノタスなくても疑義はいらないって感じかな?



よくよく考えると、例えば透析。腎機能障害患者だよね透析は。この人にデノタスは適さないってことかな?

腎機能障害患者には【活性型】ビタミンDって書いてあるものね。デノタスは天然型だものね。

まぁそもそも腎機能障害患者はビタミンDを活性型にすることができないから天然型のデノタスじゃなくて、活性型を使えって話だよね。

確か腎臓と肝臓で2回水酸化とか受けて活性型のビタミンDになった気がする。腎臓が弱っていれば活性になれないものね。うろ覚えだけれど







ちなみにこの患者さんはしっかりと活性型ビタミンD製剤飲んでいました。
だから疑義照会もいらないね

セーフ!!


プラリアにはデノタス必須だと思っていたけれど違うんだね
勉強になったぜ



あ、ちなみにランマークとプラリアの例にはあったことないです
調剤薬局の薬剤師として多い例はプラリアだよね